幻の紬と言われる「塩沢紬」とは?特徴や基礎知識はこちら

塩沢紬とは?

塩沢紬は、主に新潟県南魚沼市の塩沢地区で生産されている絹織物です。
越後上布の製造技法を受け継ぎ、昭和50年には伝統工芸品に指定されました。
原料に生糸、玉糸が使われ、を一本一本手作業で行っています。
手織りのため、大変根気のいる作業なので、継承者が減少しており、「幻の紬」と呼ばれることもある貴重な織物です。

塩沢紬の歴史

塩沢紬は、同じく新潟県南魚沼市で生産されている越後上布の技法が使われており、生地を麻から絹織物に変えたもので、江戸時代頃に誕生したそうです。
塩沢紬の元となる越後上布が生産開始したのが、1200年前と言われていて、この越後上布は現在も奈良の正倉院に保存されています。
大正時代には、麻よりも絹織物の生産が上回ったこともあるほど多くの人が求めるようになり、夏には夏塩沢が作られるようになりました。
戦時中は製造が中断されましたが、戦後になると生産が再開され、さらに進化をとげていきました。

「幻の紬」塩沢紬の特徴

塩沢紬は、大島紬や結城紬と並んで三大紬と呼ばれることもあるほど、有名な織物です。
たて糸に、光沢の少ない生糸・玉糸を使用し、よこ糸には真綿手紡糸が使われていて、
摺り込み・括りという技法により、手で紡がれた絣糸で丁寧に織られています。
塩沢紬は絣模様が特徴で、虫絣、十字絣、亀甲絣などの極めて細かい柄があしらわれており、独特の渋さや品の良さが感じられます。
色は、藍や黒といった濃いめのものが多いようです。

愛好家も多い塩沢紬の単衣について

塩沢紬
引用:https://www.creema.jp/item/3580034/detail

単衣といえば塩沢紬と言われるほど、着物愛好家から支持されているのが塩沢紬です。
「単衣」とは6月と9月に着られる着物のことを指します。
着物を着るうえでは決まりごとがあり、その季節に合わせたものを着用することがマナーとなっています。
塩沢紬はさらっとしていて柔らかい素材のため、初夏と初秋には最適な着物なのです。
大島紬や結城紬に比べると知名度は劣りますが、その分人とかぶりにくく、着物に通な人にこそ価値や風合いが伝わる贅沢な一品です。

塩沢紬の着物買取相場

塩沢紬は、技術の継承者の減少から生産数が少なくなっており、「幻の紬」と言われるほど希少な価値の着物です。
そのため需要も高く、買取額も高い値段が付きやすいです。
塩沢紬の買取相場額は、2万円〜15万円と言われていて、中古品でも数万円の査定額は見込める可能性が高いです。
しかし希少価値の着物なので、保存状態が大きく買取価格に響きます。
未使用で保管していても、虫に食われていたり、湿気でカビがはえていると大幅に査定額は下がりますので、
こまめに状態を確認しましょう。また、証紙も必ず保管しておきましょう。

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