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京都の伝統工芸品「西陣織」とは?先染めの魅力と基本知識はこちら

西陣織とは?

西陣織とは、織物の産地である京都の「西陣」で作られている高級絹織物です。
布を織る前に糸や繊維を染色した先染めの織物で、ジャガード織りという西陣特有の技法によって製織されており、伝統工芸品としても知られています。
糸にしっかり色がのっているため、色鮮やかで、奥深い色合いを感じることができます。
そのため、着物だけでなく、バッグ、ネクタイ、ショールなど、幅広い分野で使用されている人気の高い織物です。
西陣は1000年に渡って織物を生産している京都にある地域で、フランス、イタリアと並んで世界でも屈指の高級絹織物産地となっています。

まず西陣織の歴史を知りましょう

織物の歴史は古く、古墳時代まで遡ります。
現在の京都にあたる山城国に、渡来人の秦氏によって、養蚕と絹織物の技術が伝えられました。
西陣織が誕生したのは平安時代と言われており、朝廷で絹織物の技術を受け継ぐ職人たちを集め、高級織物を生産させたのが始まりです。
西陣織という名前は、室町時代に起きた応仁の乱の西軍の本陣跡で、織物業を再開させたことが由来となっているそうです。
江戸時代には高級絹織物である西陣織が世間からも認められ、織屋が数多く作られ、その後も勢いを増していきました。

西陣織伝統の技法「先染め」の特徴

西陣織の特徴は、多くの品種を作少しずつ作ることを目的とした「先染め」の織物ということです。
先染めとは糸そのものに色をつけて布を織り、模様をつくっていく技法です。
織り上げるまでには多くの工程を必要としますが、その分、細かい模様や色の変化をつけることができ、色鮮やかで密度の濃い織物になります。
糸で絵を描くように織るためどんな複雑な模様も作ることができる「」、刺繍のように柄を織りだし、立体感を感じれる「唐織」、
金・銀糸や金箔を使い、さらに豪華な印象にする「糸錦」など、伝統工芸品の指定を受けているものは12品目もあります。

西陣織会館で伝統に触れる

西陣織会館は西陣織工業組合による、西陣織の魅力を紹介する施設です。
西陣織工業組合は1973年に設立され、京都市上京区に本部を置く団体です。
西陣織のさらなる発展と拡大のため、西陣織会館でのきものショーや、史料の展示、織物に触れる体験教室などの活動を開催しています。
また、西陣織の職人を対象とした無料職業紹介や、和裁の知識を学べる西陣和裁ファッションスクールなど、
西陣織を広めるため、幅広い分野の活動を行っています。

西陣織会館の情報
場所 〒602-8216 京都市上京区堀川通今出川南入西側
料金 無料
営業時間 AM10:00 ~ PM5:00
電話番号 075-451-9231
URL http://nishijin.or.jp/

西陣織の着物について

着物

西陣織着物

引用:http://www.senryougatsuji.com/

一般的な着物は「染物」で、糸を織り、布の状態にしてから染めて色をつけます。
西陣織の着物は、「織物」で、先に糸に色をつけたものを布にしたものです。
そのため西陣織の着物は、複雑で細かい模様も表現することができ、数多くの色使いが可能なので、見た目が非常に鮮やかで人気です。

西陣織帯
小笹裕義作 袋帯
引用:https://warakuya.ocnk.net/product/6601

帯の種類は、織り帯・染め帯・刺繍帯があり、丸帯、袋帯、半幅帯などの仕立て方に分けられます。
西陣織の帯は着物同様、先染めの技法で作られているため、華やかで色々な柄のものが多いです。

小物

西陣織小物
引用:https://kyoto.graphic.co.jp/guide/nishijin-segawa/

着物や帯だけでなく、西陣織は、バッグ、ポーチ、財布、名刺入れ、ショールなど、様々な小物類のものもあります。
伝統的な技法に現在のアートを加えた商品なども販売されており、年齢問わず女性に人気です。
着物と合わせて、小物も西陣織で揃えるのも素敵ですね。

【番外編】

財布

西陣織財布
引用:https://iei.jp/50086/

西陣織の小物の中でも特に人気が高いものが、財布です。
伝統の技法を使いながら、名探偵コナンや、セーラームーンなどのキャラクターとコラボレーションしたデザインの物もあります。
また、女性だけでなく、男性用の財布も人気で、西陣織でしか出せない凝った模様や、女性用とは違った渋い柄もあります。

ネクタイ

西陣織ネクタイ
引用:https://www.prelude.co.jp/SHOP/LH74-11498.html

西陣織は小物だけでなく、ネクタイにも取り入れられています。
布やシルクなど種類も豊富で、普通のネクタイにはない個性的なデザインが特徴です。
他の人と差をつけたい、個性を出したいという男性に人気です。

西陣織の着物買取相場

着物の中でも最も歴史が古く、上質な織物である西陣織。
そのため需要も高く、希少なものが多いので、着物や帯は買取でも最も高額になることが多いです。
売却の際、西陣織であることが証明できる「証紙」があるとさらに高額査定が期待出来るでしょう。
西陣織の買取相場は、帯だけだと8000円〜30000円
着物だと、年代物や希少なデザインの物は数十万円から数百万の値段が付くこともあります。

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