京都の友禅染「京友禅」とは?特有の技法や基礎知識はこちら

京友禅とは?

京友禅は、京都で作られている伝統工芸品です。京友禅、加賀友禅、東京友禅の三大友禅の中でも最も知名度の高い高級呉服として知られています。
染めの絹織物としての代表とされ、派手で色鮮やかなデザインが多くなっています。
また、東京友禅とは違い、作業工程の分業制度がとられており、約20種類もの専門分野があるそうです。

京友禅の歴史

江戸時代、扇絵師をしていた宮崎友禅斎が着物にも絵を書くようになったことが友禅のルーツと言われており、京都で発展したことから『京友禅』という名前がつけられました。
また、化学染料が取り入れられた明治時代には、型紙で模様を染める「写し友禅染め」の技法が編み出され、
現在の『型友禅』になったと言われています。
手描き友禅に加え、型友禅ができたことで作業効率もあがり、製造の幅も広がりました。

三大友禅のひとつ「京友禅」の特徴について

京友禅
引用:http://www.imagi.jp/product/?action_product_view_detail=true&item_id=3

三大友禅の中で最初に生まれたのが京友禅です。
京友禅の特徴は、加賀友禅や東京友禅と比べ、多彩な色を使い非常に華やかな印象です。
しかし奇抜さはなく、柔らかい雰囲気や奥ゆかしさがあり、配色に細やかな気遣いが感じられます。
また、写実的な絵画調の加賀友禅とは異なり、様式化された模様となっています。
刺繍や金箔をアクセントとして使っており、豪華な印象を受けます。

京友禅の技法をご紹介します

京友禅
引用:http://izutsu-kyoto.jp/order_made/kyoyuzen/

手描き友禅

手描き友禅は、図案を書いた紙を見ながら、生地に筆で模様を描いていく方法です。
糸目と呼ばれる柄の輪郭線に糊を置いてから描いていくことによって、糸目には色が染まらず、模様の輪郭には白い線が現れるのです。その後、描いた柄の上に糊を置き、布の地色を染めていきます。

型友禅

型紙を使用して染める方法です。突き彫りや引き彫りといった技術で型を作り、設計された図案の型を用いて、色糊で染めていきます。
型紙を繰り返し使えるので、同じ柄の着物を大量生産することが可能になりますが、ぼかしや色味の調整は、手描き友禅と同様、修行をつんだ職人にしか描けないものです。また、着物によっては50枚〜100枚以上の型紙を使用することもあるそうです。

京友禅体験工房でできること

京都市中京区にある京友禅体験工房では、自分だけのオリジナルアイテムが作れる「京友禅体験」、アレンジの効いたいろいろな風呂敷の包み方を教えてもらえる「風呂敷包み方体験」、オリジナルのマイお箸とお箸入れが作れる「お箸&京友禅のお箸入れ作り体験」などのコースがあります。
子供から大人まで楽しめる人気の施設で、館内にはレトロな友禅染の和雑貨も販売しています。

京友禅体験工房の情報
場所 〒604-8276 京都市中京区小川通御池南入る
料金 体験料金:1300円〜
営業時間 9時00分〜18時00分
電話番号 075-221-1967
URL https://www.marumasu-nishimuraya.co.jp/taiken/

京友禅の着物買取相場

高級着物として知名度の高い京友禅の買取相場額について調べてみました。
三大友禅の中でも最も需要が高いと言える京友禅ですが、「型友禅」のものと「手描き友禅」のもので価格が変わるようです。
状態の良い「型友禅」の着物で約1万円〜5万円。同じく状態の良い「手描友禅」ならば3万円〜10万円ほどです。
作家物だと数十万円で取引されるものもあるそうです。
「型友禅」か「手描き友禅」かを把握しておくことも、査定相場額を知るポイントです。

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